香川真司は森保ジャパンに必要か 新天地デビュー戦2得点で「日本代表に呼ばれるべき」と待望論

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   ベシクタシュ(トルコ)に移籍したMF(ミッドフィルダー)香川真司(29)に、サッカー日本代表への復帰を望む声が相次ぎあがった。

   デビュー戦では後半途中出場ながらいきなり2得点の活躍。代表がアジアカップ決勝でカタールに完敗した時期と重なったこともあり、待望論が持ち上がった。

  • 香川真司(2018年撮影)
    香川真司(2018年撮影)
  • 香川真司(2018年撮影)

後半36分からの出場で2得点

   今季終了までの期限付きでドルトムント(ドイツ)からベシクタシュに移籍した香川は、2019年2月3日のアンタルヤスポル戦で、4-1とリードした後半36分から途中出場した。直後に相手陣内でパスを受けるとドリブルで持ち込んでペナルティエリア外からシュートし1点、その2分後には直接FK(フリーキック)を決め、2ゴールの衝撃デビュー戦となった。

   ドルトムントでは今季リーグ戦の出場が2試合にとどまり、大半がベンチ外という苦痛を味わった。代表でも、ロシア・ワールドカップを終えて森保一監督体制になると招集されなくなった。だがこの試合後、ツイッターでは

「香川選手、代表でまた、見たいです!何かやってくれる感がわくわく」
「香川代表復帰してほしい」
「香川は試合に出場してさえいれば日本代表に呼ばれるべき選手(今までは出場していなかったので呼ばれなかったのは当然)なので、3月の親善試合かコパアメリカには呼ばれるだろう。そう思わせるくらい、トルコリーグとはいえ今日の活躍は鮮烈」

といった代表への待望論が続々とあがった。

   代表は1日、アジア杯決勝でカタールに1-3で敗れたばかり。森保体制で無敗記録を続けてきた新チームにとって初の敗戦だった。それも、組織化されたカタールの守備・攻撃陣に主導権を握られ、前半で2点を先制される苦しい展開。枠内シュートは試合を通してわずか1本に終わっている。

「南野選手と競っていく存在になってほしい」

   アジア杯での問題点として指摘が多いのは、4-2-3-1の1トップを務めるFW(フォワード)大迫勇也が厳しくマークされたために攻撃が停滞したことだ。現在の代表は大迫がボールをもらったところからチャンスが生まれるシーンが多い。アジア杯の日本代表は、大迫が出場したトルクメニスタン戦で3得点(うち1点はPK)、イラン戦でも3得点(同)をあげたが、決勝トーナメント進出を決めてサブ組で挑んだウズベキスタン戦は2得点、そして大迫がケガで不在のオマーン戦、サウジアラビア戦、ベトナム戦はいずれも1得点どまり。この3試合の3点中2点はPKだった。

   香川に対しては「代表復帰すれば堂安や原口はもっとパフォーマンス上がる気がする」といった声もある。MF堂安律は右サイド、MF原口元気は左サイドだが、2人の間にあたるトップ下に香川が入ることで、周りを生かすプレーに期待が集まっている。

   ロシアW杯でトップ下のスタメンだった香川は、トップの大迫、左のMF乾貴士、右の原口、さらにボランチのMF柴崎岳らを生かすための「スペースの演出」に余念がなかった。実際、たとえばベルギー戦の乾のミドルシュートによるゴールは、香川の動きからコースが作り出されたといって過言ではない。当時、W杯出場全選手を採点した英紙「ガーディアン」の記事では、ベスト16進出チームの選手のうち香川が3位タイの高評価を得ていた。

   香川はまだ新天地で1試合しか出場していないうえ、アンタルヤスポルがベシクタシュより実力で劣るため、この結果で全てを評価することは難しい。また、もし代表に戻るとすれば、アジア杯決勝で唯一ゴールをあげ、攻撃の中核を担うMF南野拓実とポジション争いをすることになる。それでも「アジア杯で課題になったトップ下、セカンドトップのポジション、南野選手と競っていく存在になってほしい」との競争を望む声がツイッターであがっている。

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