マツコ、悩めるエッセイストにダメ出し! 的確アドバイスで「元編集者」の片鱗見せる

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   2019年2月2日に放送された「マツコ会議」(日本テレビ系)でのマツコ・デラックスさんの発言が「的確すぎた」と視聴者の間で話題だ。

   同番組では毎回、マツコさんがいるスタジオと中継先をつなぎ、現場にいる一般人とのやり取りを通じて特集内容をクローズアップしていくが、この日、同番組が取り上げたのは「コミックエッセー」。マツコさんが出版社の会議室にいる複数のエッセイストと対談しつつ、改善点を指摘していく様子が放送されたが、視聴者が驚いたのは、そのダメ出しの的確さだった。

  • マツコ・デラックスさん(2015年撮影)
    マツコ・デラックスさん(2015年撮影)
  • マツコ・デラックスさん(2015年撮影)

「もっと変でないといけない」

   視聴者の注目を集めたのは、「2冊目の壁にぶち当たっている」との触れ込みで紹介されたエッセイストの「小林さん」。番組中、「2冊目以降が出せない人が多い」との担当編集者からの指摘を聞いたマツコさんは、小林さんが抱える問題点を忌憚なく指摘した。

   小林さんの1作品目は、非モテ系女子の日常を描いた「ほんわか系」の作品。元々はSNSで公開してきた作品を書籍化したのがその1冊目だと聞いたマツコさんは、「SNSで読むならこれでいい」と前置きしつつ、「(書籍の購入者は、著者が一般人とは)異質であること、違和感を感じることにお金を払う」とズバリ指摘。「もっと変でないといけない」と、商業ベースの作品としてはキャッチーさが足りないと、改善点を指摘した。

   続いて登場したエッセイストに対しても、マツコさんの的確な指摘が光った。米俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーさん(71)が生きる上でのテーマだというそのエッセイストは、シュワルツェネッガーさんと自分というテーマで作品を書いている。シュワルツェネッガーさんについてのパーティーを開く様子を描いたエピソードなど作品の内容を示しながら、その面白さを説いた。

   これに対し、マツコさんは「切り口的には面白い」としつつ、切り口の瞬発力の割に作品の中身の面白さが足りないがゆえに、読者の期待を裏切っていると指摘。「(シュワルツェネッガーは)危険な題材だって思ってた方がいい」と、扱いづらいネタであることを意識すべきと指摘した。普段からテレビで切れ味鋭いコメントで知られるマツコさんだが、当該放送回のコメントに関しては普段にも増して「マツコのアドバイスが的確すぎる」といった指摘がネット上に続出した。

タレントになる前は、雑誌編集者だった

   いつもにも増してコメントの切れ味が光ったマツコさんだが、そのマツコさんはタレントデビューを果たすまでの間、雑誌編集者として働いていた時期があった。

   2018年10月25日に放送された「夜の巷を徘徊する」(テレビ朝日系)に出演したマツコさんは、編集者時代を回想しつつ、ネタの選定から写真選び、入稿作業に至るまでの一連の作業を入念に行っていたことを明かしていたほか、それ以前のテレビ出演の際にも複数回、自身の編集者時代に言及するシーンがあった。普段にも増してコメントの切れ味が鋭かったのは、やはり、自らの経験が生きるジャンルでのコメントだったからだろう。

   今回の「マツコ会議」についても、「マツコさんは編集者だからね」「その指摘の鋭さにさすが元プロの編集者と唸ってしまった」といった反応が。元来の頭の回転の速さに経験がプラスされたコメントは、多くの視聴者を唸らせたようだ。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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