2019年1月31日放送の新番組「無料屋(ただや)」(テレビ朝日系)で、多数のトラブルが起きた。
テレビ朝日はJ-CASTニュースの取材に「ご迷惑をおかけした」と謝罪したが、どんな内容だったのか。
豪華景品にツイッターで応募できる...はずが
無料屋は、作詞家・秋元康氏が企画した生放送番組だ。「前代未聞の超太っ腹番組」と銘打ち、視聴者に多数の豪華景品をプレゼントする。
SNSとの連動が特徴で、(1)番組公式ツイッターをフォロー(2)番組内で発表されるキーワードを添えて対象の投稿をリツイート(3)リプライ(返信)で抽選番号が届き、番組で抽選・当選者を発表――という内容だ。
しかし番組が始まると、一部景品のキーワードが発表されない、抽選番号が届かないなどの不備が相次ぎ、視聴者からは苦言が殺到。番組では6度謝罪する場面があり、途中からは応募方法が変わるなど"パニック状態"だった。
テレビ朝日広報部は2月1日、J-CASTニュースの取材に、想定以上の応募で受付システムが正常に作動しないなど複数のトラブルが起きたと説明。「ご応募いただいた方々には、ご迷惑をおかけしました。大変申し訳ございません」と陳謝した。
「情報が抜き取られる」指摘も
ネット上では、途中から変更された応募方法を心配する声も多い。
ツイート方法が手動から自動投稿へ変わり、応募者は番組が用意したシステムにアカウントの利用を許可する必要があった。すると、ツイート以外に「プロフィール更新」「新規フォロー」「ダイレクトメッセージの閲覧」などの権限も許可しなくてはならず、「情報の抜き取り目的?」といった指摘が少なくなかった。そのほか、応募ツイートが複数回投稿される「怪現象」も起きていた。
広報部は「放送までにシステムを構築する時間が十分ではなかったことなどから、権限の一括利用の同意を求めることになってしまいました」と釈明。実際にはツイート権限のみ利用したという。
「怪現象」については、「システム上のトラブルに起因するものと聞いておりますが、その詳細は現在調査中」だとコメントした。
次回の放送は2月28日を予定している。