スクールセクハラは「人権侵害行為であり、犯罪です」
ただ、「スクールセクハラ」という言葉には、学校という閉鎖空間(特に圧倒的な力や権力をもった教師と、弱い立場の子供との関係性)という特殊性から、一般的な「セクハラ」を超えた意味合いが込められているようだ。
約20年前から活動している「スクール・セクシュアル・ハラスメント防止全国ネットワーク」(2008年にNPO法人認可)の亀井明子代表にJ-CASTニュースが31日、話を聞いた。
今回の千葉のケースを伝える際、「スッキリ」が「スクールセクハラ」の言葉を使って報じたことについては、「適切で当然のことだと思います」と話した。
「スクールセクハラ」という言葉は、強姦など凶悪な犯罪も含めて使われているもので、軽いどこか、むしろ「スクールセクハラとは、(略)人権侵害行為であり、犯罪です」(同ネットワークの公式サイト)と厳しく指摘している。
文科省調査の定義にもあったような一般的な印象の「セクハラ」よりも、「スクールセクハラ」には凶悪犯罪も含めた広い範囲の行為が含まれていることについては、被害にあった子供たちが声をあげやすくする目的もあるという。子供たちが被害の声を上げにくいという状況は大人が想像する以上で、たとえば教師への恐怖心から、あるいは「指導のため」という説明を信じてしまうことから、など様々な障壁がある。