巨人の高橋由伸前監督(43)が、日本テレビ系「Fun! BASEBALL!! プロ野球中継2019」の解説者に就任することが2019年1月31日、分かった。同番組の公式ツイッターで発表された。3月18日に行われる「2019 MLB開幕戦プレシーズンゲーム」で解説者デビューを飾り、巨人の開幕戦となる3月29日の広島戦での解説を予定している。
監督就任3年目となった昨シーズンは3位に終わり、この責任を取る形でクライマックスシリーズを前にして監督辞任を発表。原辰徳監督(60)にバトンを渡し、巨人の球団特別顧問に就任した。これと兼任する形でスポーツ報知の評論家に「内定」。そしてこの日、晴れて日本テレビ系の解説者就任が決まった。
原監督は2年で復権、第2次高橋政権は...
当初、高橋氏を巡って民放各局とNHKの争奪戦が予想されていたが、本命の日本テレビが獲得に成功。読売グループのスポーツ報知と日本テレビの「就職」が決まったことで、関係者の間では第3次原政権の後釜は確実との声が上がっている。
監督辞任からここまでの流れは、2003年の原監督と全く同じ。原監督は2002年に初めてチームの指揮を執り監督初年度で日本一を経験した。しかし翌2003年は3位に成績を落として監督を辞任。その後は球団の特別顧問を務める傍ら、日本テレビで解説者、スポーツ報知の評論家として球界に携わってきた。
プロ野球関係者は「高橋は現役からいきなり監督になり、コーチの経験がないどころか、外から野球を見たこともなかった。巨人はとりあえず特別顧問の肩書を与えて、読売グループ内で野球の勉強をさせて、原監督の次にまた高橋を監督に据えるつもりでしょう。本音をいえば、次は松井(秀喜)に監督をやらせたいのでしょうが、松井はまだ巨人のユニフォームを着るつもりはないようですし。今のところ、次は高橋しかいないでしょう」と指摘する。
原監督は2年間の「浪人生活」を経て、堀内恒夫監督の辞任に伴い2006年に巨人の監督に復帰。今シーズン、原監督は3年契約の1年目となるが、昨オフに内海、長野といった球団功労者を放出してまでFA補強に踏み切り、結果を問われる年でもある。第2次原政権は辞任後2年で成立したが、第2次高橋政権は...。