アメリカの歌手、アリアナ・グランデさん(25)の新たな「日本語タトゥー」が注目を集めている。親日家でタトゥー好きでもあるアリアナさん。「日本語タトゥー」は過去にもあったが、今度はなぜか「七輪」と書かれているのだ。
アリアナさんの日本語版公式ツイッターが写真付きで紹介すると、「マジ?」「五輪=オリンピックみたいな事とは別だよ!」と心配する声も相次いだ。何しろ、七輪といえば「多くの日本人はサンマを焼く器具と思うような...」道具だからだ。
「とても気に入っているよう」
2019年1月30日の日本語版公式ツイッター投稿につけられた写真は、左の掌(てのひら)がアップで写っている。親指を画面下にむけた状態で、人差し指と中指の付け根付近に黒い文字で「七輪」とある。1文字分の幅は、指1本の幅とほぼ同じくらいで、割と大き目だ。
投稿では「インスタグラムより」としたうえで、
「アリアナがまた日本語のタトゥーを追加!今度はなんと漢字で『七輪』」
と紹介した。アリアナさんのインスタコメントを日本語訳で引用し、最後は
「とても気に入っているよう」
と結んでいる。元の英語コメントを見てみると、「みんな」がこの手はアリアナさんの手ではない(フェイクハンド)と思っているようだが、本当に私の手なの、といったニュアンスだ。
この写真がツイッター上で広まると、サンマやトウモロコシを載せて焼いている七輪の写真・イメージ画と、この「七輪タトゥー」写真を並べてツイートする人も出た。さらに、
「マジ?」
「笑うんだけど」
「七輪てそれでいいの?(略)五輪=オリンピックみたいな事とは別だよ!」
といった反応も相次いだ。
念のため、「七輪」の意味を辞書の広辞苑(岩波書店、第7版)で調べてみると、「しちりん<七厘・七輪>(物を煮るのに価七厘の炭で足りる意からという)焜炉(こんろ)の一種。多くは珪藻土製」とある。画ものっており、まさに「多くの日本人はサンマを焼く器具と思うような...」(ツイッター投稿より)、例のアレそのものだ。
新曲「7 rings」をリリース
もっとも、アリアナさんは1月中旬に新曲「7 rings」をリリースしたばかり。そうしたタイミングだけに、ツイッターには
「新曲にかけたんだよね」
と、「7 rings」の「直訳」として「七輪」と書いたのだろう、との推測を披露する人も多かった。実際、先の公式ツイッターでも「『七つの指輪』を略して『七輪』かな」と、大きなヒント(ほぼ解答?)を出していた。
実際、「7 rings」のミュージック・ビデオ(動画)には、「七つの指輪」との日本語表記も登場する。ツイッターでは、「七輪=7 rings」と気付いた人から、
「誰か教える人いなかったのかなー。可哀想」
「いくらなんでも七輪はないでしょ、7 ringsとは意味がだいぶ違う」
と気の毒がる反応も多く出ていた。しかし一部には、根拠情報は示していないながらも、アリアナさん本人は「七輪」の本当の意味を知ったうえでOKを出したらしい、との推測情報に触れる人もいた。
アリアナさんの日本好きはかねて知られており、過去に日本語勉強宣言をしたり、昨18年末には、腕部分に「うたいましょう」(歌いましょう)とひらがなのタトゥーをインスタ(ストーリー)で披露したりしていた。先の公式ツイッターで「また日本語のタトゥーを...」と、「また」とあったのはこうした理由だ。
ともあれ、本人が「とても気に入っているよう」(日本語版公式ツイッター)なら何よりだ。「7 rings」ビデオ(動画)は、冒頭に品川ナンバーの車が登場するなど、日本へのこだわり要素も垣間見える仕上がりになっている。