チケット転売に悩む広島 「抽選」導入もまだまだ課題が...

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   プロ野球の広島は2019年1月29日、球団公式ホームページで今季の主催公式戦入場券の販売方式を発表した。過熱するチケット争奪戦を避け、より多くのファンが購入できるよう入場券販売に際して事前に抽選を行うもので、入場券の販売は3月1日、2日の両日においてマツダスタジアムの球場窓口で行われる。

   球団公式ホームページによると、3月1日に1300人、2日に800人、合計2100人を対象にして入場券を販売する。入場券購入希望者は、まず2月25日午前11時(予定)にマツダスタジアムで配布される抽選券を獲得する必要がある。抽選券は2100人を超えた場合でも来場したすべての人に配布。2月27日に球団ホームページ上で当選者が発表される運びで、併せて購入順番が発表される予定だ。

   昨年まで入場券の購入が先着順だったこともあり、転売目的とみられる人物が約1カ月前からテントを張って列をなす光景が恒例化していた。これらの人物による入場券の買い占めにより、一般のファンが入場券を手にすることは困難だった。このような状況が長らく続いたため、解決法のひとつとして今回から抽選方式が導入されることになったという。

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長野効果で「グッズ」も争奪戦懸念

   球団が新たに取り入れた方式により、一定の公平性は担保された。入場券獲得のチャンスが広がったことでファンにとっては朗報となるが、ネットでは購入枚数に関して一部ファンから不安の声が上がっている。

   入場券の購入は1人につき5試合までとされ、購入枚数について球団ホームページでは「5試合の範囲であればご購入枚数に制限はございません」と明記されている。過去には100万円単位で入場券を購入するケースも見られ、5試合限定とはいえ、その範囲内ならば事実上、無制限となる購入方式にネットでは「大丈夫?」の声が広がっている。

   また今季、巨人から長野久義外野手(34)が加入し、広島の注目度は例年以上に上昇している。広島は2月1日に数量限定の新グッズの販売を予定しており、これを求めるファンがマツダスタジアム周辺に殺到。レジャーシートを敷いて場所取りをしているとの報道もあり、ここにも限定グッズの転売を目的とした業者が紛れ込んでいる可能性がある。

   長らく広島ファンを悩ませてきた入場券の販売方式にようやくメスを入れた広島に、ファンから称賛する声が上がる中、転売業者の買い占めの不安はいまだ完全にぬぐい切れない状況だ。シーズン中にはプラチナチケットとなるマツダスタジアムでの入場券。その購入方式にはまだ改善の余地がありそうだ。

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