ファミリーマートが良品計画の雑貨「無印良品」の取り扱いを終了することになった。無印良品がウェブサイトで発表した。2019年1月28日で無印からファミマへの商品供給をやめ、在庫がなくなり次第販売も終了する。
売り上げの不振が背景にあるが、逆に販売打ち切りを市場は好感したとみられ、良品計画の株価は上昇している。
商品供給はすでに大幅減、減益の原因にも
ファミマと良品計画はともに旧セゾングループだ。西友ストアーの企画室が73年に埼玉県狭山市にファミリーマートの実験第1号店をオープン。1981年に西友ストアーから分離された。無印良品は1980年に西友のPB商品として誕生し、89年に法人としての良品計画がスタートした。
こういった経緯もあってファミマ店舗では80年代から無印良品の日用品や食品が展開されてきた。
ただ、良品計画の広報・サステナビリティ部によると、2017年頃から供給を減らしていたといい、ファミマ側の意向で販売終了が決まった。
良品計画の19年2月期の上期決算では、国内事業の営業収益が前期比6.2%増の1246億5000万円だったのに対して、営業利益は同3.6%減の144億5900円だった。18年10月の決算説明会では、その背景を
「供給事業においてファミリーマートへの商品供給が前期比53.8%と大幅に減少し国内事業減益の主因の一つに。 他チャネルへの供給拡大により下支えを図る」
と説明していた。