「火つけて捕まってこい!」暴言・明石市長への非難相次ぐ 一方で「熱い市長なんやなぁ」との声も

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「思ってても言ったらダメ」「役人が悪いよ」と賛否

   泉氏は、拡幅工事の終了予定から半年が過ぎてイライラしていたと説明したが、言葉そのものには意味がないとして犯罪教唆は否定した。日常的にパワハラを行っていたことも否定した。

   責任を取って自らを処分するとしたものの、市長辞職は否定し、「有権者の判断を仰ぎたい」と出馬表明も撤回する考えはないことを明らかにした。

   神戸新聞などでは、その後、録音の一部を公開したほか、そのほかの部分も詳報した。

   それによると、泉氏は、自分の家を売って1000万円を市に支払うよう理事に促したほか、現場の担当者も辞めて賠償すべきだとも言ったという。

   一方、国道の交差点では、死亡事故が起きているとして、「市民の安全のためやないか」「そのためにしんどい仕事するんや、役所は」と理事を諭したほか、「行って難しければ、私が行きますけど。私が行って土下座でもしますわ」とも漏らしていた。

   明石市の広報課にJ-CASTニュースが1月29日に聞いたところ、理事は、火をつけろと泉氏が言ったことは行き過ぎだと感じたとしながらも、自分が担当する工事が遅れたのは事実であり、泉氏の発言はパワハラとは思っていないと話したという。

   理事は、自分は録音していないとし、今回のことに驚いているとした。暴言を浴びたときは、ほかに市長の秘書がいたが、原則として重要な会議以外は録音しないとしている。泉氏の暴言が発覚したのは、新聞4紙が関係者から入手などと報じたことがきっかけだった。

   ネット掲示板やツイッターなどでは、当初は泉氏への非難が多かったが、その後の続報を受けて、賛否が分かれるようになっている。

   「思ってても言ったらダメ」「容認されるものではない」と厳しい声は依然多い一方、「仕事サボっていた役人が悪いよ」「熱い市長なんやなぁって分かるな」といった声も出ていた。

   なお、任期満了に伴う4月の明石市長選は、現職の泉氏のほか、前職で兵庫県議の北口寛人氏(53)も出馬表明している。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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