「火つけて捕まってこい!」暴言・明石市長への非難相次ぐ 一方で「熱い市長なんやなぁ」との声も

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   兵庫県明石市の泉房穂(ふさほ)市長(55)が市の幹部に暴言を吐く様子が録音され、その内容が2年後になって地元紙などに報じられた。

   市民の命に関わると言いながらも激しく罵倒しており、その激高ぶりについて、ネット上で論議になっている。

  • 後援会も発言について言及(泉氏のフェイスブックから)
    後援会も発言について言及(泉氏のフェイスブックから)
  • 後援会も発言について言及(泉氏のフェイスブックから)

「パワハラという以上に、酷い発言」と認めて謝罪

「7年間、何しとってん。ふざけんな!」「楽な商売じゃ、ほんまお前ら。あほちゃうか、ほんまに」。

JR明石駅前の国道拡幅で用地買収が遅れているとして、定年後に再任用された市の技術担当理事(65)が2017年6月14日夕に市長室に呼ばれ、泉氏がこう怒鳴った。

   理事は、「すみません」と謝ったが、泉氏の怒りは収まらない。「すまんで済むか、ほんなもん。立ち退きさせてこい、お前らで」と告げると、こう言い放った。

「今日、火つけてこい。今日、火つけて捕まってこい、お前、燃やしてしまえ! ふざけんな。行ってこい、燃やしてこい、今から建物。損害賠償、個人で負え!」

   新聞各紙が1月29日にウェブ版などでもこの録音内容を報じると、ニュースのコメント欄などでは、市長への非難の声が続出した。まるで放火を教唆しているみたいだとして、市長の辞職を求める声も相次いだ。

   泉氏は、NHKディレクターや弁護士、旧民主党の衆院議員を経て、11年の市長選で初当選しており、現在は2期目だ。19年4月の統一地方選で行われる市長選に、3選を目指して18年12月に出馬表明している。

   この騒ぎを受け、泉氏は19年1月29日、記者会見して、暴言の事実を認めた。録音は前日に初めて知ったといい、「パワハラという以上に、酷い発言だった」として、頭を下げて謝罪した。

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