ジャニーズ・嵐の活動休止発表の余波が続くなか、ビートたけしさんの「嵐と比べたらSMAPの方が上」「レベルが違ったから」という指摘が注目を集めている。
ツイッターでは、「私も同感」といった賛成派と、「嵐はスマップをこえてるよ」などの反発派が意見を次々と投稿している。
「レベルが違ったから」
たけしさんの発言は、東スポ(ウェブ版)記事「たけし 嵐はSMAPに勝てない 『レベルが違う』」(2019年1月29日)で紹介された。嵐の活動休止に関する話題のなかで、「SMAPとは時代が違うから」と指摘し、「(SMAPより)最終的な着地点も短くなってしまうから、早めにやめることにしたんじゃないの?」と推測を披露。そのうえで、
「ハナからね、嵐と比べたらSMAPの方が上だし。悪いけど、レベルが違ったから」
と指摘した。
この見方に対しては、ツイッターで
「私も同感」
「さすがたけしさんだよ。(略)これがSMAPの力よ」
と賛同する声が出る一方、
「既に嵐はスマップをこえているよ」
「根拠はなんだ 老人の妄言か? レベルとはなんぞ?」
と反発や疑問を示す指摘も相次いだ。
解散したSMAPも、約2年後に活動休止する嵐も、「国民的」な人気を誇るグループ、とよく紹介される。今回の嵐の発表をうけ、朝日新聞(デジタル版)は1月29日、「SMAPに続いて表舞台を去る国民的人気グループを惜しむ声が多いが(略)」と紹介している。
「支出喚起力」で比較すると...
嵐の人気ぶりをめぐっては、同じ29日、フジテレビ系の「めざましテレビ」で、2018年の「支出喚起力」ランキング(博報堂・博報堂DYメディアパートナーズ調査)が紹介され、ツイッターなどでも注目を集めた。「支出喚起力」とは、「コアファンによる、年間の関連市場規模の指標」(プレスリリースより)。
18年の1位は嵐(328億円)で、2位はアイドルマスターシリーズ(276億円)。他のアイドルグループでは「関ジャニ∞」が4位につけていた。この調査の過去の結果をさかのぼると、嵐とSMAPが共にランキングに登場し、「競う」形になっていた年もあった。支出喚起力の調査の中でも、「個別の作品名の動きを把握するため、スポーツなど3分野をのぞいて算出」した2014年以降のランキングをみると、15年調査で嵐とSMAPが共に登場していた。
15年ランキングでは、2位に嵐(367億円)、そして3位にSMAP(354億円)がつけていた(1位は「ラブライブ!」)。SMAPがランキング(10位以内)登場するのは(14年以降版で)この年だけだった。嵐は14年に1位、(15年2位)、16年1位、17年1位、(18年1位)だった。なお、SMAPは16年の年初に解散騒動が表面化し、8月に年内での解散が発表された。
もっとも、人気の指標は他にも多くあり、たけしさんが指摘した「レベル」がどういうイメージなのかもはっきりしない。先のたけしさん発言を受けたツイッターでは、
「勝ち負けじゃないよ!どちらもてっぺん取ってるんだから」
「嵐には嵐の良さがあり、SMAPにはSMAPの良さがある」
と、両者ともに称えるべきだ、といった考えを示す人も見受けられた。