アイドルグループ「嵐」が2019年1月27日、20年末をもって活動休止すると発表した。
活動休止までは2年近く。余裕をたっぷりとった発表タイミングに、ファンからは「東京オリンピック関連の仕事があるんじゃないか」との見方も出ている。
「東京五輪で嵐が出るの確定やな」
1月27日の記者会見で、リーダーの大野智さん(38)はグループ休止後の21年初から、自らの芸能活動も休止すると明かした。理由は「自由に生活がしてみたい」。その思いをかなえるため、メンバーは1年半にわたり話し合いを重ねて、出た結論が「活動休止」だった。
ツイッターを見ると、多くのファンもその思いを尊重しているようだ。一夜明けた28日には「#大野くんの夏休み」のハッシュタグ付きツイートが増加し、人気の単語を紹介する「トレンド」の上位に入った。1999年の結成時からグループを牽引し続けた大野さんへの「長い夏休み」を休止期間になぞらえたものだ。
嵐は今年20周年を迎える。年末までドームツアーが組まれ、「花道」は用意されているように見える。「自由な生活」も、早く始められるに越したことはない。しかし、活動休止は19年末ではなく「20年末」。20年といえば、夏の東京オリンピック・パラリンピックがあるため、ネットでは「五輪の仕事が入る予定なのでは?」との予想が出ている。
「東京五輪で嵐が出るの確定やな」
「2020年東京五輪開会式の国歌斉唱、絶対嵐がやるやん」
「すごいよな~、これで東京オリンピックの主役は嵐だもんな~」
「2020年いっぱいまで仕事をするってことは、ほぼ東京オリンピックで嵐なんか仕事決まってるのかな」
新国立競技場での初コンサートも?
事実、すでに嵐は五輪関連の仕事を受けている。JAL(日本航空)ではオリパラに向けて、新たにチャレンジする人を応援する「Fly for it! 一緒なら、もっと飛べる。」キャンペーンを進めているが、そのイメージキャラクターが嵐の5人だ。キャンペーンCMには18年9月から出演している。なお、日刊スポーツのウェブ版は28日、JAL側が大会まで契約を続ける意向と報じている。
また五輪会場でのパフォーマンスだけでなく、キャスターやテーマソングでかかわる可能性もある。日本テレビの五輪テーマソングは、これまで夏冬あわせて7回担当。なお、同局ではメンバーの櫻井翔さん(37)が08年の北京五輪から6大会連続でキャスターを務めている。
また、早くも「五輪後」のプランも予想されている。スポーツニッポンのウェブ版「スポニチアネックス」では28日、五輪のメイン会場になる新国立競技場で、嵐が「同所初のコンサートを開く可能性が高い」と報じた。嵐は06年から、建て替え工事に入る13年まで、旧国立競技場で6年連続コンサートを行ってきた。オリンピック、国立ライブ、そして紅白で有終の美――。そんな2020年を夢みるファンも多そうだ。