核廃絶、隠れキリシタン... ローマ法王、38年ぶり訪日で何語る?

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1981年の訪日では、広島・長崎を訪問

   1981年の訪日は4日間にわたった。昭和天皇、鈴木善幸首相(当時)と会談し、後楽園球場で3万6000人を集めてミサを開催。広島の原爆資料館を見学したり、長崎の浦上天主堂や大浦天主堂、被爆者が住む養護ホームを訪問したりした。長崎市内の競技場で行われたミサには5万7000人が集まった。19年の訪日でも、核廃絶や潜伏キリシタンに重点的に言及するとみられる。

   法王はアルゼンチン出身で、南北の経済格差是正を求めている。「貧しい人々のための境界」が持論だ。

   17年12月にローマと東京・上智大学をビデオ会議で結んで行われた高校生との対話イベントでは、日本に対するイメージを質問された法王は、

「理想を持った国民、非常に深い能力を持った国民。これは宗教的にもだ。そして非常に勤勉な国民だ。それから、非常に多く苦しんだ国民」

   だと国民性をたたえる一方で、日本が抱える問題として「過度な競争、消費をずっと続けること」を挙げ、これが続けば「自分が持っている力を失わせることになり、大きな問題になる」と指摘した。その上で

「日本は本当に偉大な国だ。私は日本という国を称賛、尊敬している」

と述べた。19年の訪日でも、格差問題に言及する可能性もある。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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