誰でも弾ける楽器として、JR品川駅に展示されていたストリートピアノ。ユーザーが演奏動画などをSNS上に投稿し話題となっていた。
当初、展示の期間は2019年1月27日までのはずだったが、イベントは予定より早い22日に終了。ネット上では終了を残念がったり、惜しんだりする声が相次いだ。
「ライブ配信予告が原因」との予想も
ピアノを身近に感じてもらおうと、ヤマハミュージックジャパン(東京都港区)がJR東日本と協力して企画。12日に始まり、連日、ピアノは夜まで展示されていた。
ところが、同社のTwitterアカウントが22日16時20分ごろ、「メンテナンス」で弾ける時間は18時まで、という趣旨の告知をした。さらに当日21時15分ごろ、【緊急!#LovePiano 展示終了のお知らせ】と題し、「安全管理上の問題」から、22日で展示を終了すると告げた。
展示終了のアナウンスをめぐり、Twitterでは、会場からのライブ配信を予告した人がいることが原因のひとつではないか、との指摘が相次いだ。なお、この人物は23日未明、自身のTwitterで謝罪している。
ヤマハに早期終了の理由を聞く
J-CASTニュース編集部は24日、ヤマハミュージックジャパンの事業企画部に文書で取材を申し込んだ。「今回の展示終了と人物は関係があるか」という質問に対し、担当者は「関係はございません」と答えた。
ピアノ展示終了の背景や理由については「想定よりも多くのお客様にいらしていただき、駅を利用される乗降客の皆様の安全確保が担保できないと判断し、予定を早めて終了いたしました」と説明。「駅を利用される乗降客の皆様の安全確保を第一優先といたしましたため、展示終了の撤回は行いませんでした」と回答した。
「多くの皆様にお楽しみいただくなか、今回、予定よりも早く終了いたしましたことを誠に申し訳なく存じております。皆様からいただきました声は、弊社にとっても大変励みになりました。ご要望にお応えできますよう、今後もピアノを身近に感じていただき、演奏の楽しさをお伝えするプロジェクト『LovePiano』の活動に取り組んでまいります」(担当者)
(J-CASTニュース編集部 田中美知生)