球団は若手育成の方針 45歳のイチローは...
日本での2試合に出場する可能性は高いが現状、イチローは外野手の4番手、5番手で、スタメンが確約されているわけではない。スタメンを勝ち取るためにはオープン戦でレギュラーが想定される3人の外野手を上回る結果が要求される。だが、オープン戦にはレギュラー候補が出場するとみられ、イチローの出場機会は限られたものになるだろう。
わずかな実践練習で迎える開幕戦。しかもその開幕戦での出場も限定されるとみられ、状況は極めて厳しい。前出の関係者は「日本で打席に立つチャンスはそう多くはないでしょうから、その中で誰もが納得するバッティングをしなければならない。一発勝負になる可能性もある」と指摘した上で次のように続けた。
「メジャーのグランドに立つには、まずは40人のロースターに入って、次に25人のロースター入り。そしてそこからレギュラーを勝ち取らなければならない。乗り越えなければならない壁がいくつもある。まだ投手ならメジャー昇格のチャンスはあるが、誰かケガでもしない限り野手で昇格するのは厳しい。年齢的にも現実的ではないですね」
昨オフ、主力選手の放出が相次いだマリナーズは、2019年シーズンを「再建の年」とし、若手の育成に力を注いでいく方針。現役にこだわり続ける45歳のイチローに突き付けられる現実は、過酷なものとなりそうだ。