「過剰反応だとしか思えない」との声も出ているが...
同紙の記事によると、これに対し、日清食品の広報担当者は、大坂選手のキャラはテニプリのアニメに合わせて作られ、大坂選手側ともコミュニケーションを取ったと取材に説明した。そして、ホワイトウォッシュの意図はないとも強調した。
しかし、多様性の問題への配慮が不十分だったとして、CMによって混乱を与え、不快な思いをさせたとして、取材への返答メールで謝罪したとしている。
ニューヨーク・タイムズの報道については、ネット掲示板やツイッターなどでは、様々な意見が書き込まれている。
「何で白くしたのか」「ツッコミ入れられるの分かりきってるのに」「なおみ選手の尊厳を傷つけている」などとCMへの批判の声も出た。その一方で、「日本のどこで批判起きてるんや」「過剰反応だとしか思えない」「白くても黒くても差別 どうしろと...」などと報道への疑問の声も相次いでいる。
日清食品ホールディングスの広報部は1月23日、これまでの経緯を取材に説明した。
それによると、CMは、大坂選手のマネジメントをしているIMGジャパンを通じ、大坂選手サイドにも確認したうえで、原画をもとにキャラのデザインを手がけた。ホワイトウォッシュの意図はなく、アニメの世界観をできる限り再現したという。
ところが、米IMGの本社からは、IMGジャパンと企画が共有されていなかったと日清に連絡が入り、「CMの動画を削除してほしい」と依頼があった。このことについて、日清の内部で話し合い、CM動画が論議になっており、大坂選手のアスリート活動への支障になるなど、会社の方向性と異なる状況になったとの結論に至ったという。
そのうえで、23日中にも動画2本の公開を停止することを明らかにした。そして、「今後も、多様性を尊重するスタンスを変えずに、慎重に検討して広告活動を進めていきます」としている。
なお、大坂選手自身は、今回のことについて、ツイッター上では23日夕現在、何も発言していない。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)