視聴者「たまたま会えるならともかく...」
「(道中に声をかけられるのは)全然大変じゃないです。無視されるほうが苦しい」「(恐縮するリポーターに対して)引き止められてる気はしない。休憩してるだけだから」などと答えていた尾畠さんだが、テレビがおおよその現在地を伝えると、視聴者が殺到して、尾畠さんの負担増のみならず、思わぬトラブルの可能性も出てしまう。そのサービス精神に甘えるテレビ局には、辛辣な声も出ている。
「メディアはあんま尾畠さんをおっかけてやるなって...と思いながらテレビ見てる」
「尾畠さん中継するのよくないと思うよ。たまたま会えるならともかくテレビがつけ回すのはこの人に負荷がかかりすぎる」
「スーパーボランティア尾畠のおじちゃんはテレビの密着取材なんか嬉しくないし、自分を勝手に英雄視されるのも好きじゃないと思う」
もっとも、23日の「ワイド!スクランブル」では、大下容子キャスターが思わず、「尾畠さんの優しさに救われつつも、お疲れで申し訳ない気持ちになってしまって、複雑なんです......」とコメント。曜日コメンテーターの柳澤秀夫さん(元NHK解説委員)が、
「ちょっと声が枯れてたみたいだったんでね。健康が心配だし。みんな声かけたいと思うんですけど、声かけると、尾畠さんいつまでたっても大分にたどり着かないと思うんで、しばらくはね、じっと静かに見守ることも必要じゃないかなって気もしますけどね」
と、番組を諭すように見えるシーンもあった。