竹中平蔵批判の学生への「退学警告」は本当? 東洋大が公式サイトで説明したコト

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   東洋大学は2019年1月23日、同大の男子学生が立て看板とビラで同大教授の竹中平蔵氏を批判していた行為への大学としての対応について、公式サイトで説明した。

   この男子学生をめぐっては22日ごろから、大学当局によって「退学処分」を警告されたとの情報が、フェイスブックやツイッター上で拡散していた。だが同大は「退学処分の事実はありません」としている。

  • 東洋大学の公式サイトでの発表
    東洋大学の公式サイトでの発表
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『学生生活ハンドブック』に禁止行為として記載

   フェイスブック上で21日夜に投稿された情報によると、東洋大4年生のある男子学生が、大学キャンパス内で立て看板設置とビラ配布をし、同大教授として教鞭をとる竹中氏を批判していた。だが大学側が立て看板をすぐに撤去した上、男子学生の行いは「学則に違反する行動」であるなどとして、「退学処分」を警告したとしていた。投稿内容には男子学生の実名が書かれていたほか、立て看板やビラの写真、さらに大学側とみられる複数の男性が立て看板の前に集まっている写真もあった。

   こうした内容はツイッターでもシェアされ、22日ごろに大きく拡散し、大学側の対応などをめぐって物議を醸すことになった。投資家でブロガーの山本一郎氏も同日、自身の「Yahoo!ニュース 個人」でこの問題を取り上げていた。

   J-CASTニュースが23日、東洋大に対し、「竹中平蔵氏を批判した男子学生に対し、大学から退学処分を警告したのは事実か」などについて質問状を送ったところ、「本件につきましては、ご心配をおかけしておりますが、本学公式Webサイトに声明を発表いたしました」と返信があった。

   案内された大学公式サイトでは「学生の学内での無許可の立看板設置並びにビラ配布に関する本学の対応について」と題する文章を発表している。まず、

「この度の本学内での無許可の立看板設置については、下記<参考>のように、学生に配付し周知している『学生生活ハンドブック』に禁止行為として記されており、立看板の撤去とビラ配布を止めるよう当該学生に対し指導いたしました」

と説明。<参考>欄には『東洋大学学生生活ハンドブック2018』の該当部分が抜粋されており、「掲示物を学生生活担当窓口に届け出て、許可印を受けてから掲示してください。なお、立看板類は原則として禁止します」「無許可での、学内設備品の使用・火気の使用・学内宿泊・ビラ等の配布や掲示・集会・飲酒は禁止します」と書かれている。

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