大相撲、ケガ人多すぎ ジム偏重と四股軽視の関係

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「硬い筋肉ではケガをしやすくなる」

「ジムでの筋トレでも確かに下半身は鍛えられます。しかし、それは相撲に必要なものではなく、ただ単に筋力を付けるもの。相撲に必要なのは、柔軟性のある下半身です。四股は相撲独特のもので、重心を移しながら四股をしっかり踏むことで柔らかな下半身を作り上げ、体幹を鍛えることもできる。いくら筋トレで鍛えても硬い筋肉ではケガをしやすくなる。若い力士は相撲の基本である四股をもっと踏むべき」

   過去の大横綱は四股を踏むことの重要性を心得ており、稽古のほとんどを四股に費やしていた横綱もいたという。平成の大横綱、貴乃花は晩年、稽古場では番数を減らす一方で入念な準備運動から、ゆっくり時間をかけて四股を繰り返すことで柔軟な下半身を維持してきた。

   初場所では相次ぐ休場者により、幕内の取組が日に日に減少する緊急事態にある。11日目から御嶽海が再出場するという朗報もあるが、これに引き換え2人の力士が休場。負傷者は幕内、十両に止まらず、幕下以下でも見られ、それはまるで勢いを増しているかのようだ。前出の関係者は「協会の将来のためにも、改めて稽古のやり方を見直す必要がある」と訴えた。

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