都立高校で撮影された「教師が生徒をパンチ」動画をめぐり、テレビで専門家が今どきの若者・生徒らの動画事情を解説した。
その実情に、共演者らからは「えーー」「恐ろしいな...」という感想がもれた。学校で教師が教室に入り、生徒全員がマスクをしていると、教師は風邪を心配するのではなく、別の理由で警戒して身構えるというのだが...
「息をするように動画を撮って...」
2019年1月22日の「ひるおび!」(TBS系)は、東京・町田市の都立高校で、生徒と口論になっていた50代の男性が生徒の顔を殴るなどした様子が動画撮影され、ネット上で拡散した問題を取り上げた。
動画をめぐる概要や騒動は、J-CASTニュースも18日記事(「『炎上させようぜ』 都立高『教師パンチ動画』殴打直前の会話」)で伝えている。動画の前段部分では、生徒が「うるさいよ」「幼稚だよ」などと挑発的な発言を繰り返す様子が映っていることや、撮影者とみられる別の生徒が「ツイッターで炎上させようぜ」と話している声も記録されていることも報じていた。
22日の「ひるおび!」は、「インターネット上の犯罪やトラブルに詳しい」(番組より)コメンテーターとして、グリーの社会貢献チーム、小木曽健マネージャーを招いた。一連の動画内容をパネルや映像で紹介すると、出演者らの中からは、ひとつの可能性として、動画撮影を念頭に、教師を挑発して反応を見ようとしたのではないか、殴ってくるように仕向けたのではないか、といった推測も披露された。
若者たちと動画の関係について、一般論として小木曽氏は
「息をするように動画を撮ってネットにあげます」
と説明。例として、
「学校の先生が教室に入って(生徒)みんながマスクしてたら、『風邪をひいてるのかな』とは思わないんですよ。誰かが今、スマホで動画撮影してるかもしれないって、身構えるんですよ」
という話を紹介。するとMCの恵俊彰氏は
「えっ?(マスクは動画に)顔が映らないようにするために?」
と驚いていた。他の共演者らからも
「えーー」
「恐ろしいな」
といった感想がもれていた。