激化する「第三のビール」戦争 先頭走るキリン、二段構えのサントリー、王者アサヒは...

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「本麒麟」パワーアップで迎え撃つキリン

   キリンは新ブランドを出さず、「本麒麟」のリニューアルなどでブランドに磨きをかける。本麒麟は「ビールに期待されるコクと飲みごたえ」を追求し、過去10年の同社新商品で最大のヒットとなった。2018年の第三のビールは前年比29%増の5520万ケースを販売。ビール類全体でも5%増の1億3510万ケースと、大手4社では唯一プラスを維持し、アサヒに迫っている。2019年も前年超えを目指す。

   各社の新商品は「本格」「飲み応え」「辛口」などをキーワードとし、ビールに近い味わいを目指したのが特徴。2019年10月の消費増税で節約志向が強まれば、第三のビールの需要拡大が見込める。価格が高い自社のビールから流れることも想定されるが、それでも「他社に持っていかれるよりもマシ」と考えているようだ。

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