人気アニメ「ドラゴンボール」の復刻版ブルーレイ・ディスク(BD)で、「原版のとおり収録」との説明にもかかわらず原作が修正されていたとして、複数のファンが説明を求めている。
ファンの一人は、取材に「著作者や消費者に対する背信にあたる」と憤る。
復刻版では握りこぶしに
問題視されているのは、1986~1996年の期間に公開された映画「ドラゴンボールZ」シリーズの復刻版だ。東映ビデオが18年11月2日から発売している。
登場人物の「トランクス」が中指を立てる原作のシーンが、復刻版では握りこぶしになっている――。一般のツイッターユーザーが「修正」を指摘すると、投稿は広く拡散。ファンらから「また表現の自由が一つ失われた」「買おうと思ってたけど本当残念」といった声が寄せられている。
J-CASTニュース編集部で映像を確認すると、「超戦士撃破!!勝つのはオレだ」「復活のフュージョン!!悟空とベジータ」の2作品で、「トランクス」と「ゴジータ(フュージョン失敗)」の中指シーンが3か所修正されていた。
ブルーレイのパッケージには、「この作品には、映像、台詞の一部に、現在では不適当と思われる表現もありますが、作品の歴史的価値を重視し、現存する原版のとおり収録してあります。ご了承ください」との注記がある。
東映ビデオの見解は?
投稿者は12月18日、J-CASTニュースの取材に、今回の対応は「著作者や消費者に対する背信にあたる」と言及。東映ビデオに修正理由の説明を求めている。
「ドラゴンボールZ」シリーズの復刻版をめぐっては、パッケージ写真で反転画像を使っていたとして、発売後まもなく東映ビデオが交換対応をしていた。
同社の広報担当者は12月18日、取材に対し、今回の件は承知しているといい、「公式の見解を準備している」と回答。19年1月21日午前にあらためてたずねると、「弊社の公式サイトでの発表を待ってほしい」と答えるにとどめた。