「駅からの距離やロケーションを最重要視しております」
同社では建設用地を選ぶ際、「ホテルは立地産業であるという考えに基づき、駅からの距離やロケーションを最重要視しておりますので、変形地や大通りから1本入った場所であっても、駅から近ければ、ホテル建設用地の検討対象になります」という。
「整形地であれば、取得を検討する競合が多くいますが、『変形地』は、プランニング等が難しいことなどから、検討できる先が少なく、土地代は整形地に比べて割安になる傾向にあります。今までも弊社の設計力で、変形地を一等地に変えて、ホテルを建設してまいりました」
変形地は競合企業の少なさから安価で手に入れられ、土地のネックをアパの設計ノウハウでカバーしているというわけだ。
広島駅前大橋館は、広島駅から徒歩4分の好立地だ。窪みに挟まったビルの土地取得については、「隣接地の所有者は本ホテル敷地の売主とは異なっており、本ホテルの敷地だけでも、十分ホテル開発用地として成り立つと判断したことから追加取得は考えませんでした」とのこと。また、変形地での建設は東京でも多く、渋谷道玄坂上館、新宿御苑前館などが該当するという。
今後も、「ターミナル駅から近く、合理的な開発が可能と判断した場合は、変形地であっても取得を検討してまいります」と答えていた。