UAEでプレーする塩谷の経験値
一方ウズベキスタン戦では、複数ポジションをこなせる塩谷がボランチ起用されると、決勝点となる世界クラスのミドルシュートで度肝を抜いた。守備面でも、カウンターを受けそうになる場面は最終ラインの前で相手の攻撃の芽を摘み取るなど、献身的な働きを見せている。
塩谷は今大会開催国のUAE・アルアインでプレーしていることも大きい。決勝T1回戦の相手はUAEと同じ中東国のサウジアラビア。日本が勝ち上がり、隣の山も順当にいけば、続く準々決勝も中東のヨルダンと当たる。塩谷の経験値が今後決勝Tで生かされてくる場面も起こり得る。
青山はウズベキスタン戦でチームに落ち着きをもたらし、攻撃の組み立てに寄与したが、守備面ではプレスが遅れることもあった。今大会、日本はカウンターで招くシーンが何度か見られる。その際ボランチの位置で食い止められるかどうかは守備の安定感をもたらす要因になり得る。この点では予測能力の高い遠藤に一日の長がありそうだ。
ツイッターでも次戦のボランチの組み合わせについて、
「ボランチは誰が適任なんだろうか。アジアの戦いならファイトできる塩谷、遠藤の方がよさげ」
「塩谷をスタメンで使いたいけど、相方が青山以外だと未知数なのは不安。無難にサウジ戦は柴崎、遠藤かな」
などと予想するユーザーが多い。
GL3連勝とはいえ、3戦とも1点差での薄氷の勝利。うち2戦は先制点を取られた。そもそもチーム始動からまだ半年ほどしか経っておらず、盤石のスタメンというのは定まっていない。森保監督はウズベキスタン戦後のインタビューで「総力戦」と語っている。決勝Tはどんな布陣で挑むのか、サウジアラビア戦は21日に行われる。