「炎上させようぜ」 都立高「教師パンチ動画」殴打直前の会話

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「なんだよ」「うるさいよ」と挑発的な発言繰り返す

   それらの動画を見ると、まず初めに、教師と生徒の言い争いを見たり撮影したりしていたほかの生徒とみられるこんな声が聞こえる。

「ツイッターで炎上させようぜ」

   前段部分では、殴られた生徒は、「なんだよ」「うるさいよ」「幼稚だよ」などと挑発的な発言を繰り返している。そして、教師と何度も言い合った末に、教師が殴る行為に出ていた。

   ネット上では、「いくら腹立つ事を言われたからって暴力はダメ」などと教師の行為に批判が上がった。一方で、「生徒がなめてんのがいけないでしょ」といった指摘が出たほか、「先生が生徒にハメられた感じがしててモヤモヤした」との声も漏れている。

   都教委の職員課は1月18日、J-CASTニュースの取材に対し、2人の言い争いを少し離れたところで見たり動画を撮ったりしていたことについて、たまたま生徒らが出てきただけの可能性もあるとして、殴られた生徒と示し合わせたかどうかは分からないと答えた。

   職員課によると、この教師が前月に生活指導の場でした発言について、殴られた生徒が15日午前11時過ぎ、保健の授業で教室に入ってきた教師に怒って文句を言ったことがきっかけだった。ピアスについて指導はしているが、今回は、そのことではなかったという。

   殴られた生徒は、口の中を切り、左ほほを打撲するケガをした。殴るのを目撃したほかの教師が校長に報告し、殴った教師もそのまま校長室へ行っていた。職員課では、「生徒が先生を侮る発言をして、激高したと聞いています」と話し、この教師は、「カッとなってやってしまい、反省しています」と言っているという。高校では、対応について警察に相談しているそうだ。

   今回のことについて、職員課では、教師の行為は体罰だとして、懲戒処分を含む適切な対応をしたいとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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