根本匠厚労相(67)がインフルエンザに感染し、閣議を欠席した。
厚労省といえば毎シーズン、インフルエンザ総合対策を発表し、ワクチンの予防接種など感染防止を呼び掛けている省庁だ。余計なお世話かもしれないが、J-CASTニュースが根本大臣の事務所に「大臣は予防接種を受けていましたか?」と聞いてみた。
「一番インフルかかってはいけない人がw」
厚労省は2019年1月17日、根本厚労相がインフルエンザに感染し、18日の閣議を欠席すると公表。療養のため公務を取りやめ、復帰は早ければ22日になると担当記者らに説明した。
17日夜に共同通信が「根本厚労相がインフル感染」と報じるなどした。18日にJ-CASTニュースが厚労省に確認すると、根本大臣は実際、インフルエンザ罹患のため18日の閣議を欠席した。根本厚労相(衆院福島2区選出)は現在8期目。第2次安倍内閣(2012年発足)では復興相を務めた。旧建設省(現国土交通省)勤務を経て政治家に転じた。
厚労相は、インフルエンザ総合対策を所管する省庁のトップということもあってか、ツイッターには17日から18日にかけ、
「一番インフルかかってはいけない人がw」
「厚労相インフル罹患 笑」
といった指摘が相次いだ。一方で、
「厚労相がインフルにかかったら、からかい対象ですか?」
とたしなめる声も出ていた。
厚労省が今シーズン(18年11月8日)に発表した「今冬のインフルエンザ総合対策」をみると、「感染防止について」のテーマの第2項目で「予防接種について」を紹介している。
「発症をある程度抑える効果や、重症化を予防する効果があり、特に高齢者や基礎疾患のある方など、罹患すると重症化する可能性が高い方には効果が高いと考えられます」
としている。また、厚労省サイトの「インフルエンザQ&A」によると、
「6歳未満の小児を対象とした2015/16シーズンの研究では、発病防止に対するインフルエンザワクチンの有効率は60%と報告されています」
「(略)すなわち、ワクチンを接種せず発病した方のうち60%は、ワクチンを接種していれば発病を防ぐことができた、ということになります」
と説明している。