基準値厳しくし、検査回数を増やす
今回発表された改善策は(1)飲酒対策を組織的に管理する体制の構築(2)アルコール検査の強化と処分の強化(3)カウンセリングを行うなど不適切事案を未然に防ぐ仕組みづくり(4)社員教育、などが骨子。検査の強化では、「呼気1リットルあたり0.1ミリグラム」だったアルコール濃度の基準値を「0.00ミリグラム」に厳しくし、検査に第三者を立ち合わせたり、乗務前だけだった検査を乗務後にも行うようにしたりする。
現在の「乗務前24時間前、滞在先で飲酒禁止」の対応は、本拠地で数日間にわたって休みが取れる場合を除けば、実質的な「完全禁酒令」に近いという指摘も出ていた。
進俊則・運航本部長によると、この対応は現在も続いているが、
「今後、さすがに、現実的にこれを恒久措置に、というのは無理があると考えているので、今回の防止策が確実に全員に周知されて実行していく時期をみて解除し、もとの12時間には戻そうと思っている」
などとして、対策の進捗をみて元に戻したい考え。具体的な時期については「今はちょっと見通せていません」とするにとどめた。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)