体は大型化、長期の「オフ」なし... 増える負担が力士を追い詰める

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   大相撲の初場所4日目に横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=が引退した。横綱昇進後、ケガによる休場が続き、このケガが引き金となって引退に追いやられた。今場所の上位陣に目を向けると、大関栃ノ心(31)=春日野=が右ももの肉離れで5日目から途中休場し、横綱鶴竜(33)=井筒=は右足首を故障し6日目からの休場が決まった。

   近年、角界では故障者による休場が相次ぎ、稀勢の里のように完治せぬまま土俵に復帰するケースが見られる。ケガをごまかしながら土俵に上がることは、二次的な故障を招く危険性をはらんでおり、力士の相撲人生を縮めかねない。

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この50年間で幕内力士の平均体重は...

   力士のケガが多発する要因のひとつとして、力士の大型化があげられる。幕内力士の大型化が見られるようになったのは、ハワイ出身力士が台頭し始めた1980年代後半あたりから。元大関小錦を筆頭に、元横綱曙、武蔵丸ら巨漢を誇るハワイ出身力士のパワーに屈しないため、日本出身の力士は必死に体重を増やし、結果、幕内力士の大型化が進んだ。

   ハワイ出身力士の勢力に陰りが見え始めると、今度はこれに代わってモンゴルやヨーロッパ出身の大型力士が台頭。ハワイ出身力士同様、日本出身力士との体格の差は歴然で、日本出身力士が生き残る道は、大型力士相手に力負けしないことだった。

   50年前の幕内力士と現在の幕内力士の体格を比較すれば、力士の大型化は明確に分かる。今から50年前の1969年初場所の幕内力士の平均身長は180.4センチで、平均体重は125キロ。今場所の幕内力士の平均身長は184.8センチ、平均体重は166.5キロである。

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