海外の「商標」を市は懸念
とはいえ、観光大使を解任したとしても、ゆるキャラがしんじょう君に酷似している以上、今後もトラブルが予想される。須崎市元気創造課は1月16日、「市のキャラと間違えられることもあって、非常に困っています」とJ-CASTニュースの取材に答えた。
同課によると、ちぃたん☆を手がけるクリーブラッツは、海外進出に備え、韓国やアメリカで商標登録も済ませた。しかし、しんじょう君は、アニメ化され、19年秋に日本のほかアジア各地で上映を予定している。市は、韓国や中国、台湾でしんじょう君の商標登録をする準備をしており、「そっくりだとして、各国で登録申請を却下されたら困ります」と漏らす。
後発のキャラに食われる形になるのを心配しているわけだ。
観光大使解任を伝えるニュースのコメント欄などでは、市の対応について、賛否両論が出ている。
賛同する声としては、「PRくらいやってやらんとなぁ」「面白くてウケればよいってわけじゃない」といった書き込みがあった。一方で、「須崎市は一体何を過敏になっているんだ」「ちぃたんのが知名度も人気も上だろう」などの指摘も出ている。
ちぃたん☆は、18年12月から関連会社のキャランドゥが運営し、キャラ作りの委託先がクリーブラッツになっている。市が誤解を受けて困っていることについて、キャランドゥは19年1月18日、「ご迷惑をお掛けして本当に申し訳ありません。大使ではありませんがしんじょう君、須崎市が大好きなのでこれからも応援させていただきたいですし、お役に立てることがあればさせて頂きたいです」と取材にコメントした。
商標登録の件については、「複数のメディア様にご回答し弊社のお伝えしたいことが分散することは避けたいので申し訳ありませんが未回答で御願いします」とした。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)