変顔、両手でピースに、マジック――選手の個人写真をアップしたJ1・名古屋グランパスのインスタグラムが「これは笑う」と話題を呼んでいる。
Jリーグの選手名鑑用に撮影された写真のオフショットだというが、バックが証明写真にも用いられるようなスクリーンであることも相まって、選手たちの遊び心あるポージングが一層際立つ。なぜこうした写真を撮影し、公開したのだろうか。
「『こういう表情もしますよ』とファン・サポーターの皆様にお伝えできれば」
名古屋公式インスタグラムの投稿があったのは2019年1月16日。「本日の練習後、ID写真の撮影を行いました」として、2度に分けて15選手の写真をアップした。ここで言う「ID写真」は選手名鑑にも用いられるプロフィール用のもの。Jリーグ公式サイトで公開している「選手名鑑」を見てもらえれば分かるが、いずれも正面を向いて手をおろし、真顔か微笑みを浮かべるくらいのバストアップ写真だ。
だが名古屋が今回アップした「ID写真」は、どうにも様子がおかしい。吉田豊選手は、右手を腰に当て、左手を前に突き出し、渾身の変顔。金井貢史(たかし)選手は顔を斜めに傾け、脇を広げて両手でピース。千葉和彦選手は、ウインクしながら古典的な「親指が離れる」マジックを披露――。まるで競い合うようにファンシーなポーズをとる選手ばかりだ。
バックの簡素なスクリーンとのギャップも大きく、インスタグラムやツイッターでは、
「これはわらう」
「吉田さんの優勝」
「はじけてますね~」
「もはやコラ疑惑がわくレベル」
と楽しむ声が続々とあがった。
なぜID写真撮影でこうしたハッチャケた写真まで撮ったのか。名古屋の広報担当者は17日、J-CASTニュースの取材にこう話す。
「今季は新加入選手が12人います。新シーズンのチーム始動に合わせ、新選手、従来から在籍している選手も、『こういう表情もしますよ』というのを、ファン・サポーターの皆様にお伝えできればと考えました。ID写真撮影は全選手の写真を撮るいい機会でした。フォトグラファーの方と相談し、正式なものを撮り終わった後、豊かな表情を撮らせてもらった次第です。
新しい選手はどんな選手かというのは、選手同士でも気になるものです。その意味では選手同士のヨコのつながりに少しでも役立てばなという思いもあります」