日本の反発は織り込み済み?
ただ、ソウル新聞によると「まだ南北間の具体的協議は進んでいない」といい、その実現可能性は不透明だ。文大統領が指摘しているように、米朝首脳会談の結果を受けて南北首脳会談が開かれ、非核化などの問題が議論される見通しだ。そのため、米朝首脳会談が2月中旬以降にずれ込めば、「3・1」に合わせた南北首脳会談は困難になる。ただ、その場合でも、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長らによる代表団がソウルを訪問する「プランB」もありうるという。
なお、国民日報は
「このような(日韓関係が悪化する)中で、南北首脳の大々的な行事が3・1節に行われると、日本の戦争犯罪が世界的に喚起される可能性が高いため、日本政府が不快に感じる可能性がある」
と指摘しており、日本の反発はある程度織り込み済みのようだ。
青瓦台の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は、1月17日の記者会見で、2回目の米朝会談が行われて初めて正恩氏のソウル訪問に向けた議論ができるとして、「その前に議論することも構想することもない」と発言。現時点では報道内容を否定している。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)