アイドルグループ「NGT48」の山口真帆さん(23)が自宅マンションで暴行を受けた事件で、スポンサーの対応が分かれている。
一正蒲鉾、新潟商工会議所はCMの放映中止などを決定する一方、イオン、ローソン、新潟県は静観する姿勢だ。
新潟県知事「はやく乗り越えてほしい」
水産加工の一正蒲鉾(新潟市東区)は2019年1月15日、さまざまな声が寄せられているとして、公式サイトでNGTメンバーを起用したCMを中止すると発表した。
NGTが出演するウェブ動画を公開していた新潟商工会議所も、同日に非公開にした。広報担当者は16日、J-CASTニュースの取材に「(公開のままだと)マイナスイメージにつながりかねない」と理由を説明。事件の行方によっては再公開も考えているという。なお、NGTの運営からは事件に関する連絡は一切ないという。
イオンは、山口さん、西潟茉莉奈さん(24)らが出演するテレビCMを、月に一度あるセールの告知として新潟エリアで放送している。同社は15日の取材に「セールがある場合、来月以降も続ける予定」と回答した。
ローソンは18年9~10月に「NGT48×ローソン おいしいパンをつくり隊」キャンペーンを、19年1月9日からはNGT関連のグッズが当たるくじを店頭で実施していた。同社担当者は、取材にくじの中止はしないと話す。ネット上では事件後に、「パンをつくり隊」キャンペーンサイトに掲載された動画が削除されたとの憶測があがっているが、削除したのは12月25日だったという。
新潟県は、19年秋の国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭のスペシャルサポーターにNGTを選出している。花角英世県知事は16日の会見で、「正確な事実確認がわからない」として静観する構えだ。グループには「はやく乗り越えてほしい」とエールを送っている。
(追記:1月17日10時30分)記事の一部を修正しました。