稀勢の里が残した「負の記録」 和製横綱誕生に暗い影を落とすか

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1988年以降、連続Vなしの横綱昇進は2人だけ

   1988年から2012年までに横綱に昇進した8人の力士はすべて大関で2場所連続優勝を果たしている。2014年3月場所後に昇進した鶴竜(33)=井筒=は、1月場所で14勝1敗の優勝同点、3月場所は14勝1敗で優勝の結果を残し推挙された。1988年以降、大関で2場所連続優勝をしていないのは、鶴竜と稀勢の里の2人だけとなる。

   鶴竜と稀勢の里の横綱昇進で、一度は緩和の方向に向かいつつあった内規の適用が今後、「再び厳格化するのでは」との声が関係者の間で上がっている。稀勢の里の場合は、ケガによる影響で横綱として不本意な結末を迎えることになったが、数々の歴代ワースト記録を更新したのは事実だ。

   横綱白鵬、鶴竜をはじめとするモンゴル出身力士が上位を占める中、日本出身力士が2場所連続で優勝するのは簡単なことではない。実際、1998年7月場所で横綱昇進を決めた3代目横綱若乃花以降、21年間の長きにわたって2場所連続優勝した日本出身の大関はいない。

   先場所優勝の関脇貴景勝(22)=千賀ノ浦=など、若い日本出身力士の台頭が見られるが、角界関係者は次のように話す。

「確かに若い力士たちの勢いは感じるが、横綱となると話は別。横綱昇進がかかる大関のプレッシャーは相当なもの。歴代の多くの大関がその壁を越えられなかった。これでまた2場所連続優勝しなければ横綱になれないとなると、次の日本出身横綱誕生はいつになるのか...」
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