2019年1月14日は成人の日ということで各地では成人式が行われたほか、芸能界では女優の橋本環奈さん(19)や、モデルのみちょぱこと池田美優さん(20)さんら1998年度生まれの女性芸能人がSNSに振り袖姿をアップし、成人の日を迎えたことを報告した。
そんな中、お笑いコンビ「尼神インター」の誠子さん(30)が同日にインスタグラムにアップした1枚の画像が話題だ。
「すごいかわいい!」などコメント次々
「ハタチはステキ」とのメッセージを添えてアップされたのは、晴れ着姿でショールを両肩に掛けた誠子さんが写った写真。カメラに向けてVサインをする誠子さんは現在よりもややふっくらした様子で、ファンからは「すごいかわいい!」などの反応が続々だ。誠子さんの年齢から考えると、写真が撮影されたのは10年前ということになる。
同日、タレントの熊田曜子さん(36)も、誠子さん同様、「過去の成人式」の写真をアップ。「写真は16年前の私の成人式の時の写真だよ。人生です最も細い時(笑)」(原文ママ)と明かしつつ投稿したのは、神社らしき建物をバックにカメラに向かって振り袖姿でほほ笑む熊田さん自身の写真で、ファンからは「めっちゃ綺麗です!!!私もそういう風になりたくて頑張ってるけど、なかなか上手くいかない?」などの声が続々だ。
誠子さん、熊田さん共に今年の成人式ではない写真にもかかわらず、ファンからの反応は上々だが、ここ数年、似たような動きが続いているのも事実。2018年の成人の日(8日)の翌日には、お笑い芸人の平野ノラさん(40)が、19年前(1999年)に迎えた成人式の際の写真をインスタグラムで披露し、「なんて美しい!」などと絶賛を集めた。
また、2016年の成人の日(11日)には女優の桐谷美玲さん(29)が6年前に迎えた成人式の写真を披露。さらに、その前年の2015年の成人の日(12日)には、モデルの水原希子さんが、4年前の成人式の写真を披露するなど、インスタグラムが流行し始めたあたりから、「過去の成人式」の写真をアップする女性芸能人が後を絶たない。
本人のみならず、ファンにも「ワクワク」感が
美しい姿であるとはいえ、なぜ、女性芸能人はわざわざ「過去の成人式」の写真、それもずいぶんと前の写真をSNSにアップするのか。経営コンサルタントで心理学博士の鈴木丈織氏は以下のように分析する。
「まず、女性芸能人にありがちな『すっぴん写真』『寝起き写真』など、『自らの可愛らしさを強調する写真』としてアップしているのは当然として、ほかにも『年月が経っても老化しない私』『無整形の私』を強調する手段としても使っています。また、『過去の成人式』の写真をアップする意図はこれには留まりません」
「『過去の成人式』の写真アップするのは、『心はいまだに若いままである』という隠れたメッセージを、写真を見る者に伝えたいからです。このようなメッセージを発信することで、『自分は若い人々への共感力がある』とアピールし、それらの人々を新たなファンとして取り込もうという意図が見え隠れします。振り袖という、一般女性も成人式の際に着ることになる、ある意味での『制服』をまとってみせることで、身近な存在であることを強調しているのです」
一方、そのような写真を見て喜ぶファンの心についても、鈴木氏は以下のように分析する。
「『過去の成人式』の写真と、その写真を出してきた女性芸能人の現在の姿を比較することで、『自分が年を取った時、若さを保てているのではないか』という淡い期待が生まれます。女性芸能人たちと同様、自分も若々しいままでいられるのではないかという期待感が、見る者をワクワクさせるのです。また、ここまで述べてきた効果は、やはり女性芸能人たちがアップする『子供の頃の写真』『赤ちゃんの時の写真』でも発生します」
女性芸能人にとって『過去の写真』とは、常に武器として使える必殺ツールのようだ。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)