「支配人が会見しないのは、組織として未熟だから」
NGT48劇場新支配人の早川麻依子氏こそ出席したものの、当事者であるはずの今村悦朗支配人(異動)はついに会見に出てこず。しかも、事件が不起訴処分になっているにもかかわらず、「警察の捜査内容に関わることなのでコメントは差し控えさせていただきたい」と繰り返すばかりだったからだ。
ほかのNGTメンバー2人は、警察の事情聴取を受けたとツイッターで明かしたが、メンバーらがどんな行動を取ったのかについても、「第三者委員会で調査する」と述べるに留まった。
これに対し、「警察に事情聴取されるってことはそれなりの理由があるんだろ?そこを明らかにすべき」「身内をかばっているようにしか受け取れない」といった疑問や批判が噴出している。
タレントの危機管理についての著書もある長谷川裕雅弁護士は、こう指摘する。
「目の前にいる上司である支配人の方が力を持っていれば、ある程度の覚悟が必要で、外部には言いにくかったはずです。山口さんは、支配人と距離感を持っており、この方に言っても仕方がないと、動画などで告発したのでしょう。支配人が会見にも出てこないということは、組織として未熟なのだと思います。ですから、会見には、本当の責任者、権力のある人が出てくるべきなのでは」
しっかりした運営側ではなかったから、メンバーが外部に不満を漏らす結果になったというわけだ。山口さんが被害に遭ったのはセキュリティ上に問題があり、山口さんが不満を持たないよう対処もしなくてはいけなかったと長谷川氏は言う。
「不信感を持たれるような対応が、そもそもまずいと思います。支配人の方は、しっかり対応能力がある人に任せないといけないでしょうね」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)