河野外相は「負けた」のか、「順調なスタート」か 北方領土交渉、今後のポイント

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鈴木宗男氏、両外相の発言「噛み合っている」

   日本側の北方領土に対する立場は

「ロシアによる不法占拠が続いていますが、日本固有の領土であり、この点については例えば米国政府も一貫して日本の立場を支持しています」(外務省ウェブサイト)

というもので、菅義偉官房長官は1月15日午前の記者会見で、

「政府の法的立場には変わりない」

と発言。現時点では「不法占拠」だという立場を維持している。

   ただ、この展開を必ずしも悲観視していないのが、新党大地の鈴木宗男代表だ。鈴木氏は、歯舞、色丹の先行引き渡しに加えて、残る国後・択捉への自由往来や共同経済活動を組み合わせた「2島+α」が持論。1月15日に更新したブログでは、両外相が個別に開いた記者会見で、お互いに「ロシアの主張を伝えた」「日本の立場を伝えた」などと発言したことを「噛み合っている」と評価。

「両外相を交渉責任者と決めてから初めての交渉である。なによりも順調にスタートしたことが重要である」

と、交渉が始まったこと自体を評価した。

   1月22日に日ロ首脳会談を控えており、どういった形で交渉が進展するか注目される。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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