NGT48の山口真帆さん(23)が自宅マンションで暴行を受けた問題で、NGT48を運営するAKSは2019年1月14日に初めて記者会見を開き、一連の問題について陳謝した。
会見に先立つ1月14日未明出したコメントでは、NGT48劇場支配人の今村悦朗氏を異動させる人事を発表した。今村氏をめぐっては、辞職を求めるネット署名に約5万4000人が賛同しており、事実上の更迭とみられるが、AKSはこういった見方を否定。あくまでも「人事異動」だと主張した。メンバーの関与など事実関係をめぐる情報の錯綜が続くが、AKS側は「警察の捜査内容に関わることなのでコメントは差し控えさせていただきたい」「第三者委員会で調査する」などと繰り返した。
引責辞任という見方には「そういうことでは一切ない」
人事異動は、AKSの吉成夏子・代表取締役と松村匠・運営責任者兼取締役の連名で発表。今村氏の後任には、SKE48、AKB48、STU48のマネジメントを担当してきた早川麻依子氏をあて、岡田剛氏が新たに副支配人につく。会見には松村、早川、岡田の3氏が臨んだ。
松村氏によると、今村氏から辞任の申し出はなかったというが、この「人事異動」が引責辞任だとの見方には「そういうことでは一切ない」と否定。早川氏起用の狙いを「女性の立場でよく理解し、新しいNGTを創出したいという思い」と説明した。
今回の事件は、山口さんがSNSや動画での発信で発覚。その後も運営側より先に山口さんが口を開き、謝罪するという、運営側の対応の遅れが際立った。松村氏は前者について
「メンバー保護と、オープンになった時に二次的、三次的被害が及ぶのではないかと私の方で考えた。結果的にああいうことになって大変申し訳ない」
と話し、当初は運営側から事案を公表する予定はなかったことを明らかにした。後者については、
「本人が1曲出演するということもあり、結果的にああいう形になってしまったのは、本当に私の考えが非常に浅はかだった。至らなかった。結果的に本人の口から、被害者が謝罪となってしまったことは深く深く反省している」
などと陳謝した。