巨人の補強成功を導く「原監督の言葉力」 転職のプロが分析すると...

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「人生を賭して作りたい世界を言霊で言う。腹の底から言えるリーダーは強い」

   原監督の持つ言葉力について、リクナビNEXT編集長の藤井薫氏は次のように解説する。

「リーダーの共通項だと思っていますが、人生を賭して本当にその世界を作りたいと思っているか、というのが言葉に出ると思っています。これぐらい給料が高いよとか、これくらい休日があるよとか、環境面を言う前にリーダー自身が『どうやってもこの世界を作りたい。そのためにこの船に一緒に乗ってくれと』いうように口説く順番があります。その人が人生をかけてその世界をどうやっても作りたいと思っているかが、言霊になって出るのだと思います。原監督は巨人というものが持っている大きなもの、責任があると思います。巨人が持っている野球という世界を実現したいのだと。もっと高いところに上っていかなくてはならない。そのためにあなたにぜひ来てほしい。そういう順番が強いのではないかと思います。人生を賭して作りたい世界を言霊で言う。腹の底から言えるリーダーは強い」

   また、自動車業界の採用・転職の支援を行うハイキャリア・グローバルコンサルティング部の所寿紀氏は、原監督の魅力について次のように指摘した。

「覚悟感がとても大事だと思います。私も企業の採用をお手伝いさせていただいている経験から、企業のトップや職場長の方と原監督を照らし合わせると、その人の人生に寄り添って、一緒に働く仲間たちを成長させるとか、入社してくれる方にとってのベストを考えて発言される方なのではと思います。よくビジネス上では、サラリーマン社長と言われることもありますが、『自分の任期の時だけうまくいっていればいい』というところが少しでもチームメンバーに見えたとしたら、すごく愕然、落胆すると思います。リーダーシップという観点でいえば、限界を見せないところも共通しているかもしれません。巨人というチームを強くするためには自分はここまでやりきる。そして、その後の未来をも描ききってスカウトをしていらっしゃるのではと。未来の可能性まで含めていかに覚悟を持って伝えることができるか。そこが強さだと思います」

   大型補強に成功した裏では、FAによる人的補償で西武に内海哲也投手(36)、広島に長野久義外野手(34)が移籍するなどベテラン選手の流出が続いた原巨人。2019年シーズンの行方はいかに...。第3次原政権の船出に注目される。

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