法務省、財務省、環境省なども
2019年度は500億円の税収を見込んでおり、予算の執行官庁は法務省、財務省、環境省、観光庁、文化庁、宮内庁の6省庁にまたがる。
出入国時間の待ち時間の短縮を図るため、顔認証ゲートを整備したり、観光地で多言語解説を行ったりするのはわかりやすい。一方、宮内庁が皇室ゆかりの美術品を公開する「三の丸尚蔵館」を整備する経費として15億円を計上していることについては、新税の使途として賛否が分かれるかもしれない。
政府は新税について「観光基盤の拡充・強化を図るため、新規性・緊急性の高い事業に充て、既存施策の財源の穴埋めとはしない」と説明。税収の使途については、関係閣僚らで組織する政府の「観光戦略実行推進会議」で民間有識者の意見を聞きながら、配分を決めるという。観光庁を所管する石井啓一国交相は記者会見で「政府全体で無駄使いを防止し、使途の透明性を確保する」と述べたが、出国時に払う1回1000円の税金の使い道は、今後どうなっていくのか。