「翼の折れたペガサス」の復活
試合後のインタビューで、SH(スクラムハーフ)でゲームを作った福田健太主将は、
「(常に前に出続ける)『メイジのプライド』を持って戦えたことが一番だった」
と、うれし涙を浮かべつつ、勝利の余韻にひたった。
北島先生が亡くなったのが1996年、以降22年、明大は勝てず。それを復活させたのが、その年に生まれた選手たちだった...。これは、偶然の出来事なのだろうか?
明大ラグビー部のエンブレムマークといえば「太陽と月のもとで天をかけるペガサス」である。だが、北島先生の逝去後、そのペガサスは、まったく羽ばたくことができなかった。
それが平成最後の決勝戦で、見事に生気を取り戻し、再び「天」へと羽ばたいていった。ひょっとしたら、天国の北島先生へ、報告に行ったのかもしれない。
そう考えると、今年の明大フィフティーンは、北島先生の生まれ変わりなのか? 長年、ラグビーに携わってきた記者も、ある種の「運命」を感じて仕方がない。ただ、明大「平成最後の優勝劇」は、確実に復活の息吹といっていいだろう。
(J-CASTニュース編集部 山田大介)