NGT48の山口真帆さん(23)が自宅でファンの男2人から暴行を受けた問題で、NGT48を運営するAKSは2019年1月10日夜、「一連の騒動について、皆様にご心配とご迷惑をおかけしておりますことをお詫び申し上げます」なとどするコメントを発表した。
ただ、山口さんは、コメント発表に先立って行われた劇場公演で、「まことに申し訳ありません」などと一連の事態に対して謝罪している。運営よりも先に被害者が口を開き、さらには謝罪するという事態に、AKB48グループの現役メンバーや卒業生、番組の共演者など「身内」からも嫌悪感を示す言葉が噴出している。
前キャプテン北原里英「頭を下げるのは間違ってます!わたしが悔しい」
18年4月にグループを卒業するまでNGT48のキャプテンを務めていた北原里英さん(27)は、
「あなたは謝るべきではありません!謝らないで。悪いことしてないです。本当に!頭を下げるのは間違ってます!わたしが悔しい。犯人である男性に謝ってほしいわけじゃない。だけどこんなの変でしょ?絶対に間違ってる。もう本当に悲しい」
とツイート。AKB48のレギュラー番組「AKBINGO!」(日本テレビ)で司会を務めるウーマンラッシュアワーの村本大輔さん(38)は、北原さんの発言を報じる記事を引用しながら、
「原始時代だ 犯人を速攻、処罰して、ほかの次の悪の目に恐怖与えて二度とやらないようにさせないと」
などとして、運営側の対応を嘆いた。NGT48の楽曲「春はどこから来るのか?」のミュージックビデオを監督した映画監督の小林勇貴さん(28)は、今回の事案に関するツイートをリツイートしながら、
「心の底から反吐がでるよ」
と吐き捨てた。
加藤浩次「山口さんがあそこで謝罪して、なんでこのメンバー、なんにもないの?」
AKSが発表したコメントでは、事案が運営による発表ではなく、山口さんが発信した動画はSNSの投稿で発覚したことについて、「本人やファンの皆様への説明や対応が不十分だった為」だとする一方で、被害者の山口さんが運営よりも先に謝罪したことに関する言及はなかった。
また、メンバーの1人が男から道で声をかけられ、山口さんが帰宅するとみられる時間を伝えたことも明らかにしており、再発防止策として「全グループメンバーへの防犯ベルの支給、各自宅への巡回等」を挙げている。
1月11日朝の「スッキリ」(日本テレビ)では、「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ)などでAKB48と共演したこともある加藤浩次さん(49)が、
「山口さんがあそこで謝罪して、なんでこのメンバー、なんにもないの?って思うのが僕は普通だと思うんだけど」
「もともとやらないといけないのは、こういったメンバーがいなくなることでしょって僕は思ってしまう」
などとして、事案に関与したメンバーの処分を急ぐべきだとの見方を示した。
現役メンバーからも声があがっている。HKT48の指原莉乃さん(26)は、
「そこで謝らなくていいんだよ!と言えるスタッフがいなかったこともどうかと思います」
などと山口さんが謝罪せざるを得なかったことを疑問視。
「現状のままで応援してもらえるわけがないし、そんなこと思っているスタッフはいないと信じたいけど、このままで応援してもらおう!というのはおかしい」
として運営批判を展開した。
指原さんのコメント全文
なお、指原さんはメディアに対して、コメントを報じる際は全文を報じるように求めている。全文は以下のとおり。
防犯ベル、わたしは怖くて震えて、取り出すことさえできないと思う。。
ここまで大きな事件を彼女に謝らせる運営だとは思いたくないし、でも本人発信だとしてもこうなってしまったことを謝らなきゃ!と思って自分を責めているんじゃないかと心配です。そこで謝らなくていいんだよ!と言えるスタッフがいなかったこともどうかと思います。
どうか彼女の気持ちの回復が少しでも早く訪れますように。同じことを繰り返してはいけない。
メンバーはこれからも応援してください、としか言えないと思うしそれが気持ち的に絶対に正解だとおもうけど、運営側はそうあってはいけない。現状のままで応援してもらえるわけがないし、そんなこと思っているスタッフはいないと信じたいけど、このままで応援してもらおう!というのはおかしい
きっと強く言いたいメンバーも多いです。でも言いたいことも言えないと思うので、声の大きいわたしが言ってみました。
ワイドナショー出演しますが、こうなる前から事前に出演は決まっていたことだけご報告しておきます。
ファンの皆様のざわつきが1日でも早く解消しますように。
おやすみなさい
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)