「補強で自滅しているようにしか見えない」
「巨人は原監督を招へいするにあたって、GM職を廃止するという異例の人事を行った。鹿取GMが退任に追い込まれた形だが、これは原監督に編成の全権が与えられたことを意味する。石井球団社長が編成本部長の職を兼務しているが、これはあくまでも表面的なもので実権は原監督が握っている。補強もプロテクトリスト作成もすべて原監督の意志によるものでしょう」
関係者によると、巨人ナインの動揺は今もなお収まっておらず、一部では指揮官に対する不信感も見られるという。今オフの巨人の補強について前出の関係者は失笑を漏らしながら語った。
「世間では大型補強と言われているが、むしろマイナス面が目立つ。生え抜きのベテランというのは、チームが低迷している時に精神面でチームを支える存在。その象徴ともいえる内海と長野の移籍は大きなマイナス。他球団からしてみれば、補強で自滅しているようにしか見えない」
5年ぶりのV奪回になりふり構わず突き進む原巨人。大型補強の代償はいかなる痛みを伴うのだろうか。