指原莉乃さん(26)の卒業を控え、次世代メンバーの育成が急務になっているHKT48が2019年1月8日、福岡市内でコンサートを開いた。コンサートには「F24」と呼ばれる若手メンバーのみが出演。指原さんが関係者席で見守る中、約3時間にわたって計45曲を披露した。
今後に向けた決意を語る場面では、田中美久さん(17)が「莉乃ちゃんの後を引き継ぐ」と宣言。新たな「グループの顔」としての立ち位置を鮮明にした。
主力メンバー離脱で、若手に注目集まる
HKT48では、指原さんの卒業以外にも、主力メンバーの宮脇咲良さん(20)と矢吹奈子さん(17)は2年半にわたって日韓合同ユニット「IZ*ONE(アイズワン)」の活動に専念し、HKT48の活動から離脱することになっている。それだけに、若手メンバーの活躍に注目が集まっている。
指原さんの卒業発表以降、HKT48が単独でコンサートを開くのは初めて。九州随一の演劇専用劇場として知られる「博多座」(福岡市博多区)が会場で、「F24」が博多座でコンサートを開くのは17年9月以来1年半ぶりだ。13年11月に加入した3期生以降のメンバー37人が出演した。
ただ、若手メンバーによるコンサートでも、指原さんの存在感は大きかった。
コンサート序盤で、松岡はなさん(18)が、
「今日、さっしーさんが見に来てくださってるんですけど、さっしーさんから『面白い話をしろ』って言われたんです。でもほんとに考えたんですよ、いっぱい。もう泣きそうになるくらい考えたんですけど、やっぱりないですー!」
などと舞台裏を明かすと、観客からは「えー!」というブーイング。指原さんは
「一発ギャグやって!はな!一発ギャグ!」
と声を張り上げて助け船を出そうとしたが、松岡さんが披露したのは「ニンテンドースイッチ」を真似た「変顔」。会場は盛大にすべってしまった。ただ、村川緋杏(びびあん)さん(19)が、指原さんが出演メンバーにお年玉を1万円ずつ配ったことを明かすと、大きな拍手と歓声に包まれた。