巨人フロント「まさか」発言に批判 プロテクト外しで「(それは)長野の気持ちだと...」

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   プロテクトリストから漏れた19人は誰だったのか。FA(フリーエージェント)の人的補償として長野久義外野手(34)が巨人から広島への移籍が決定してから一夜明け、巨人ナインの動揺が広がりを見せている。昨年暮れの内海哲也投手(36)に続いての生え抜きベテラン選手のプロテクト漏れが発覚。巨人ナインの間に「自分もリストから漏れていたのでは」との声が上がっているという。

   今オフ、巨人がFAで獲得したのは、西武・炭谷銀仁朗捕手(31)と広島・丸佳浩外野手(29)の2選手。巨人は西武と広島にそれぞれ人的補償に伴う28人のプロテクトリストを提出した。巨人の人的補償の対象選手は、外国人選手などを除くと47人で、19人がプロテクトリストから漏れていたとみられる。

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かつてない衝撃

   FAの歴史を振り返ると、人的補償の権利を有する球団が高年俸のベテラン選手を選択するケースは少なく、将来性を見込んで若手を獲得することが多くみられた。しかし今回、西武、広島両球団が選択したのは、大方の予想を覆し、若手ではなくチーム生え抜きのベテラン選手だった。両球団とも即戦力の獲得を公言していたが、大物ベテラン選手の流出は、FA史においてかつてないほどの衝撃を与えた。

   投打のチームの精神的支柱を人的補償で失った巨人。野球関係者によると、内海、長野の移籍のショックはもちろん、プロテクト漏れに関して巨人ナインが疑心暗鬼になっているという。

   巨人が西武、広島に提出したプロテクトリストはトップシークレットで、リスト入りしているか否かはごく限られた関係者のみ知るところ。当然、選手にその事実が知らされることはない。内海、長野ともに移籍先の球団から正式に巨人に通達があったその日に、巨人から移籍の旨を通告されている。

   今回のプロテクトリストは全体のバランスを見て作成したとされ、内海と長野がリストから漏れている事実から、若手を中心にプロテクトしたと見られる。プロテクトに関しては、球団による一種の駆け引きの要素も含まれ、リスト漏れイコール、トレード要員あるいは戦力外には該当しないが、それでも自身がリストから漏れていたとすれば、モチベーションを保つことが難しくなるだろう。

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