過去にも「巨人愛」を貫いて引退した選手が
過去には、定岡正二氏が「巨人愛」を貫き、29歳の若さで現役を引退している。鹿児島実高時代、甲子園を沸かせ1974年のドラフト1位で巨人に入団した定岡氏は1985年オフに近鉄とのトレードを持ちかけられたがこれを拒否。「巨人の選手のまま辞めたい」として、トレードに応じることなくユニフォームを脱いだ。
近年では元木大介氏もそのひとり。元木氏は長野同様にドラフトで指名された球団の入団を拒否し、浪人してまで巨人入りした選手だ。2005年に戦力外通告を受けた際には、複数の球団からの誘いがあったにもかかわらず、「入団したときからこのチームでいらないと言われたら辞めようと決めていた」との理由で引退を決意。当時まだ33歳の若さだった。
長野が広島への移籍を選択したことで、球団関係者のみならずネット上では巨人ファンからも安どの声が多数あがっている。
「長野さん、引退しなくて良かった」
「もしかして辞めてしまうかと...。広島でも頑張ってほしい」
「巨人好きすぎて広島に行かないかもと。引退しないとのことで安心しました」
このようなコメントに応えるように長野は「ジャイアンツと対戦することを楽しみにしています」と古巣ファンに向けてメッセージを送った。また、巨人・石井一夫代表取締役社長兼編成本部長は「長年の功績に感謝するとともに、今後の活躍を期待しています」と労いの言葉で送り出した。