「性交渉をしやすい」大学をランキング化し、記事で紹介したとして、雑誌『週刊SPA!』(扶桑社)が2019年1月7日、J-CASTニュースの取材に「扇情的な表現を行ってしまった」ことなどを「お詫びしたい」とのコメントを出した。
ランキングをめぐっては、インターネット上で批判が相次いでいた。
署名サイトで謝罪要求
『週刊SPA!』18年12月25日号では、「ヤレる『ギャラ飲み』実況中継」と題した特集を組んだ。男性が女性の飲食代を負担し小遣いも渡す「ギャラ飲み」が流行っているとして、実態を紹介。物議を醸しているのは、ギャラ飲み後に性交渉に発展しやすい大学を「ヤレる女子大学生RANKING」として順位づけしたランキングだ。
男女のマッチングサービスを運営する「ハイパーエイト」(東京都渋谷区)の社長の意見をもとに作成し、都内の大学を1~5位まで選んだ。それぞれの理由も記載されており、「男ウケの良さを磨いている」「横浜方面に住んでいて終電が早い」などとある。
ランキングにはネット上で批判が寄せられ、署名サイト「change.org」で立ち上がった「女性を軽視した出版を取り下げて謝って下さい」との呼びかけには、1月7日現在で2万4000筆集まっている。
編集部「気分を害する可能性のある特集になってしまった」
『週刊SPA!』編集部の担当者は1月7日、J-CASTニュースの取材に「ギャラ飲みの現場で何がおき、どういったやりとりが行われているのかを一般大衆誌の視点で報じております」と特集の趣旨を説明。
しかし、「『より親密になれる』『親密になりやすい』と表記すべき点を読者に訴求したいがために扇情的な表現を行ってしまったこと、(マッチングサービス)運営者の体感に基づくデータを実名でランキング化したこと、購読してくださった読者の皆様の気分を害する可能性のある特集になってしまったことはお詫びしたいと思います」。
今後は、「セックスや性にまつわる議論については、多種多様なご意見を頂戴しながら、雑誌として我々にできることを行ってまいりたいと思っております」としている。
(J-CASTニュース編集部 谷本陵)