日本有数のコリアンタウンとして名をはせる東京・新大久保。韓国の文化を愛する者が数多く集い平日でも賑わっている。
この地域にある店では韓国から輸入された食品や化粧品が多く販売されている。K-POP好きの親戚のために食品店に立ち寄った時あるものが目に入った。ポッキーにそっくりだけどポッキーじゃない――日本で売られているお菓子と非常によく似たお菓子があったのだ。お菓子コーナーをくまなく見ると、かなり見つかったお菓子の「そっくりさん」たち。そこで実際に新大久保で買えた韓国のお菓子たちを紹介する。
ポッキー?かっぱえびせん?いいえ違います
筆者が訪れたのはいずれもJR新大久保駅の東側の大久保通りに面した「ソウル市場」と「チョンガーネ」の2店。どちらも韓国の食材を販売していて、お菓子コーナーが一角にある。
筆者が最初に目撃したのは江崎グリコから販売されているポッキーの類似品で、韓国では国民的な人気を誇る「ペペロ」だ。いずれもドイツの焼き菓子プレッツェル風のスティックにチョコレートがコーティング。手が汚れないようにスティックの一部にチョコレートがかかっていない工夫がされている。
ポッキーが発売されたのが1966年。一方、ペペロは韓国ロッテのホームページによると83年から販売されている。しかし、韓国国内でポッキーが発売されたのは2013年からで、ペペロから大分遅れをとっている。価格はドン・キホーテ新大久保駅前店で購入したポッキーが111円、ソウル市場で購入したペペロが206円(いずれも税別)であった。
続いては1964年発売のロングセラー商品「かっぱえびせん」と、うり二つのスナック菓子「セウカン」だ。
驚くことに赤を基調にした袋やパッケージに印刷されたえびのフォルムまでほぼそっくりそのまま使われている。セウカンは辛ラーメンで知られる韓国の食品メーカー「農心」が製造している商品。農心の公式サイトによると71年の発売で、かっぱえびせんから7年の遅れをとっている。かっぱえびせんはドン・キホーテ新大久保駅前店で90グラム入りが98円、セウカンはソウル市場で90グラム148円(いずれも税別)。