漫画家の雷句誠さんが2019年1月4日、代表作「金色のガッシュ!!」をめぐるデマをブログで否定した。
インターネット上の一部で、同作の最終エピソードが「引き伸ばしで無理やり書かされた話」との誤った情報が広まっていたという。こうした情報について雷句さんは、「出所のわからないガセネタ」だとして、「余分な話など一切ありません」と訴えている。
「なぜこんな噂が流れたのか」
雷句さんは4日朝、「クリア編のデマについて...」と題してブログを更新。01年から08年まで、週刊少年サンデー(小学館)で連載していた代表作「ガッシュ」の最終エピソード・クリア編について、
「クリア編は、雷句誠は描く予定がなく、本当は(編注・1つ前の)ファウード編で終了する予定だった」
といったデマが広まっていると指摘。「なぜこんな噂が流れたのかは知りません。結構昔からネットではこのデマを見かけていました」ともつづっている。
実際、一部のまとめサイトやQ&Aサイト上には、「クリア編は描きたくて描いたわけじゃなかったらしいな」「引き伸ばしは編集の意向、との話を聞いた」といった書き込みが数多く寄せられていた。
こうした状況について、雷句さんは今回のブログで「出所のわからないガセネタによって、 クリア編は雷句誠は描く気が無かった。なんて噂が流れてたのです。 それは違います」ときっぱり否定。
その上で、編集サイドから引き伸ばしの提案があったことは事実だが、自身としては無理な引き伸ばしをする気はなく、そうした提案は断っていたなどとして、
「クリア編は元々やろうとしていたお話で、引き伸ばしで無理やり書かされた話ではありません」
と強く訴えていた。
「余分な話など一切ありません」
さらに雷句さんは、魔界の王様を決めるというガッシュのストーリーを引き合いに、
「第一、クリア編描かなかったら、王様決まらないじゃないですか?皆さんがここまで愛してくれたガッシュを、王様を決めずに終わらせるなんて、できるわけがありません」
と強調。ブログの終わりでは、
「『金色のガッシュ!!』 はこの内容で、全てを描ききり、悔いは無く、満足しています。自分なりに責任を持って最後まで描き上げた漫画です。余分な話など一切ありませんし、すべてのエピソード、キャラを愛しています」
と作品への愛着をつづっていた。
このように、ネット上の誤情報を作者本人が否定したことについて、雷句さんのツイッターには、
「作者がちゃんと正式にデマを訂正してくださることはファンも嬉しいと思います」
「恥ずかしながら、デマに流されずっと勘違いをしていました」
「そんなデマあったんですね。ガッシュはどの漫画よりもきれいに終わってると思います」
といった感謝のリプライ(返信)が寄せられている。