「手加減するほうが失礼」
40分間以上プレッシャーを浴び続け、あごが上がっていた鈴木に追いつく力は残っていなかった。9区につなぐ戸塚中継所では、小松は鈴木に51秒差をつけてタスキリレー。第73回大会で山梨学院大学・古田哲弘氏が打ち立てた記録(1時間4分5秒)を22年ぶりに更新する1時間3分49秒の区間新記録を樹立した。
1位をもぎ取った小松にはツイッター上でも、
「東洋大鈴木君の真後ろにピタリとついて圧をかけ続け、一気に引き離す。東海大の小松君の駆け引きがすごい」
「小松君いやらしいなぁ 1年生だからぴったり後ろにつかれて精神的にキツそう」
「みるみる離れた! 牽制は良くないと思ったが小松選手クレバーな走り!」
といった声が続々。長い距離を背後で追走する作戦には一部批判もあったが、
「なんか汚いとか鈴木くん1年生なのにとか言ってる人いるけど、相手の出方伺って勝負を仕掛けることが悪いとは思わないし、1年生だからって手加減するほうが失礼でしょ」
「一年生とはいえそれだけ警戒してるんだから敬意でもあるのでは」
など、戦術を遂行した実力に称賛の声があがった。