「十分チャンスある」→「やらせちゃいけない試合」 天心VSメイウェザー、解説陣の「手のひら返し」露骨

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   2018年12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催された格闘技イベント「RIZIN14」で、ボクシングの元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザーJr(41)が、キックボクサーの那須川天心(20)に圧勝した。

   試合前から那須川の条件は不利との見方があったが、解説陣は「十分チャンスがある」と口々に持ち上げた。

   だが、試合が終わるや否や「体重差から考えて無茶なマッチ」と試合そのものを否定している。

  • RIZIN公式サイトより
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高田延彦「明らかに歴史に残る」

   試合は、3分3ラウンドで蹴り技なしのボクシングルール。那須川は8オンス、メイウェザーは10オンスのグローブハンディがあったが、那須川の体重は62.1キロ、メイウェザーは66.7キロと"階級差"があった。

   50勝負けなしの「天才」と、「神童」と呼ばれる20歳の世紀の一戦。RIZINの高田延彦統括本部長は生放送で、「明らかに歴史に残る」と興奮を隠さない。解説陣も「(那須川に)期待している」(関根勤さん)「(同)十分チャンスがある」(赤井英和さん)と同調した。

   だが、蓋を開けると那須川は3度のダウンを奪われ、2分19秒でTKO負け。メイウェザーは試合後のインタビューで「エンターテイメント性のある試合を意識していた。それが実現できてうれしい」と余裕たっぷりのコメントをしている。

視聴者「解説者のコメントもう少し考えて欲しい」

   試合後、那須川に期待を寄せた解説陣のトーンは一転する。関根さんは「体重差から考えて無茶なマッチ」と不快感を示し、高田統括本部長も「本当はやらせちゃいけない試合。下手したら、一歩間違えたらボクシング生命を絶たれるようなウェイト差」と警鐘を鳴らした。

   この「手のひら返し」に違和感を覚えた視聴者も少なくなかったようで、

「解説『体重差を考えたら無茶なマッチ』 散々煽っておいて(それも仕事なのだろうが)よく言えるわ」
「負けたからって、階級差だとか、もともと組んじゃいけない試合だとか、解説者のコメントもう少し考えて欲しいね」

といったツイートが散見される。ラッパーの呂布カルマさんもツイッターで、 「体重差がどーとか主催側が今言うなよ...」 とつぶやいた。

   各報道によれば、RIZINの榊原信行実行委員長は試合後の会見で、批判は承知の上だったといい、「僕はやって良かったと思っている。(批判する)そういう人は(競技としての)ボクシングを見てください」と話した。

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